小さい頃、運動会や体育の時間に「綱引き」をした記憶のある方もいらっしゃるのではないでしょうか。無邪気にただ綱を引っ張る。それだけなのに、冬でも体がぽかぽかしてくるほど、必死にがんばった方もきっといらっしゃるでしょう。
さて、今回ご紹介するのは、その綱引きに祈りを込めた祭りです。
秋田県大仙市西仙北地区にある刈和野(かりわの)駅。駅を出てまず驚くのが、ガラスに覆われた建物の中に横たわる大きな綱。この地区で2月に行われる「刈和野の大綱引き」のレプリカが飾られているのです。
「刈和野の大綱引き」は、約500年以上の伝統を誇る行事です。二日町を「上町」、五日町を「下町」と呼び、この二町で、太さ2.2mもある綱を引き合います。上町が勝つとその年のお米の値段が上がり、下町が勝つとその年は豊作になるのだとか。どちらが勝っても農家の方々にはありがたいお話です。
その一方、それほどの大綱を作るのは大変な作業で、地元の方々は約1ヶ月かけて作るのだそうです。使用する稲ワラは約7000束。現在では、1年も前から農家の方々に予約を入れなければならないほど確保が難しくなってきているようです。
そうしてできた綱は、上町の綱が「雄綱(おづな)」、下町の綱が「雌綱(めづな)」と呼ばれ、大綱引きの約一週間前から当日まで町の大町通りに飾られます。
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