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SDGs達成に向けて企業では何ができる?意識調査をもとに効果や取り組み例をご紹介

2023/10/19

目次

◆ 意識調査からみる企業とSDGs 

◆ 企業がSDGsに取り組む効果 

◆ 企業のSDGs取り組み例:ダイドードリンコの場合 

◆ 自動販売機を通じてできる環境配慮の取り組み 

◆ まとめ

 

皆さんの企業ではSDGs (持続可能な開発目標)に取り組んでいますか? 

持続可能な発展を促進し、地球環境や社会課題に取り組むために、SDGsはますます重要性を増しています。

これらの目標を達成するためには、政府だけでなく企業も役割を果たすことが求められています。

とはいえ、SDGsの対象となる分野が幅広すぎて「具体的に何をしたらいいのだろう?」と悩んでいませんか?

本記事では、SDGs達成に向けて企業ができること、効果や取り組み例を紹介いたします。 

 

 

意識調査からみる企業とSDGs


日本では、各企業はどのような意識でSDGs達成に向けて取り組んでいるのでしょうか。 


「17項目の幅広い分野がある中で、自社はどの分野を取り組んでいくべき?」

「自社の事業と重なる部分で、より深く取り組んでいきたい内容は?」

「取り組みを進めるにも、社内浸透させるには何をすべき?」 


色々と考えるべき内容がありますので、参考情報として意識調査や他社事例を参考に考えていきましょう! 

 

SDGsに関する企業の意識調査 


2023年7月に帝国データバンクから「SDGsに関する企業の意識調査(2023年)」が発表されました。

出典:帝国データバンク「SDGsに関する意識調査(2023)」(2023年7月27日)


今回はこちらの意識調査から、SDGsに対する企業の取り組みや効果についてみていきたいと思います。


調査結果は以下の通りで、69.2%の企業が取り組みによる効果を実感しています。 

 

 

「SDGsに関する企業の意識調査(2023年)」の結果 

・SDGsに積極的な企業は53.6%と、前年より拡大 
・規模別では中小企業が初の5割超え 業界別では『金融』がトップ 
・取り組みによる効果を実感した企業は69.2%、「企業イメージの向上」がトップ 
・現在力を入れている項目は「働きがいも経済成長も」がトップ 
・今後最も力を入れたい項目も「働きがいも経済成長も」がトップ 

 

中小企業においては、今年初めて「SDGsに積極的」な企業が5割を超えました。 

今後も規模・業界に関わらず、取り組みの拡大が予想されます。 

他の企業と比較して、皆さんの企業ではSDGsに関する意識はいかがでしょうか? 

 

SDGs達成に向けて企業でできること 


ひとえに「SDGs」といっても、ご存知の通り17項目あり、幅広い分野が対象になります。

自社がどの項目に注力して取り組んでいくか、自社の業種や方針と照らし合わせて考えていきましょう。

ただ既存事業を項目に当てはめるだけだと「SDGsウォッシュ※1」「SDGsマッピングしているだけ※2」と思われる可能性があります。

あくまで事業を通じて、どのような目標を達成するか、優先課題と目標を明確にすることが求められます。

※1 実態が伴わないのにSDGsに取り組んでいるように見せかけること 

※2 すでに実施している事業や活動がどの目標に関連しているのか整理すること 

 

 

上記の帝国データバンクの調査によると「働きがいも経済成長も」「エネルギーをみんなにそしてグリーンに」「つくる責任つかう責任」などの項目が注力されている傾向にあります。 

今後取り組みたい項目としては「気候変動に具体的な対策を」が3位に入っています。 

 

気候変動に関しては、ダイドードリンコでも定期的にウェビナーを実施しております。

「地球温暖化のメカニズム」「カーボンニュートラル・脱炭素」の基本的な内容だけでなく、日本・世界の取り組み例を用いて解説をさせていただきます。

タイミングがあえば是非ご視聴ください! 

 

 

企業がSDGsに取り組む効果

・企業価値の向上 

2023年7月に帝国データバンクが発表した「SDGsに関する企業の意識調査(2023年)」によると、SDGsへの取り組みによる効果として「企業イメージの向上」が4割近くでトップに挙げられました。

同じく「従業員のモチベーションの向上」「経営方針等の明確化」「採用活動におけるプラスの効果」など、非財務面での企業価値の向上に関する効果が上位に並びました。 

 

・売上や業績への寄与 

「売り上げの増加」や新商品開発等に繋がった企業もあり、 SDGs達成に向けた取り組みは社会課題の解決への貢献だけでなく、企業価値の向上やビジネスチャンスの獲得、ひいては業績の改善にも結びつく事例が見られたと報告されています。

 

・社員のモチベーション向上

企業全体として目標を持つことで、一体感が生まれ、社員のモチベーション向上に繋がります。

目標に向けて各々が取り組むことで、従業員一人ひとりが働きがいややる気を高めるきっかけとなります。

 

・企業がSDGsに取り組まないリスク 

同調査では、調査に回答した企業の声も記載されています。

その中にはSDGsに取り組むことの効果だけでなく、取り組まないことによるリスクも挙げられています。 


例えば、製造業の方からは「取引先から、SDGsについてどのような取り組みを行っているかという問合せが多い。取引を継続していくためにも、明確な目標を持ち、具体策に取り組んでいきたい」という回答がありました。 

また、宿泊業の方は「特に欧米豪からのインバウンドの顧客はSDGs に取り組んでないと宿泊先として選んでもらえない傾向があるため、これからも取り組みを進めていく」と回答されています。 

「取引先との商談で、企業のSDGsに関する取り組みについて聞かれた際に答えられない」「取引を継続するにあたり、SDGsに取り組んでいるかどうかが評価対象になりうる」などの声も挙げられました。


SDGsに取り組む効果だけでなく、取り組まないリスクもあわせて考えながら、自社の優先課題・重点目標を設定してはいかがでしょうか。 

 

 

 

企業のSDGs取り組み例:ダイドードリンコの場合

ダイドードリンコでは2021年4月からSDGs達成に向けた取り組みを普及・推進していくために「みんなのLOVE the EARTH PROJECT」をスタートしました。

環境配慮に対して従業員一人ひとりが参画するもので、事業活動を通じた環境課題への貢献だけでなく、日々の生活においても当たり前の行動になるよう、従業員一丸となって取り組んでいます。 

具体的には「脱炭素社会・循環型社会の実現」に向けた重点目標を掲げています。また、主要事業である自動販売機を通じて社会貢献や緑化推進に繋がる取り組みも進めております。 

 

脱炭素社会の実現に向けた取り組み 

ダイドードリンコでは、製造と物流を外部の協力企業に委託するファブレス経営を採用し、経営資源を商品開発と主力販路である自動販売機の開発・オペレーションに集中しています。

グループのCO2排出量の大半を占める、国内飲料事業(ダイドードリンコ)の自動販売機ビジネスにおいてカーボンニュートラルに取り組むことは、気候変動問題に対する最優先課題と考えています。

 

 

ダイドードリンコにおけるCO2排出削減のイメージ

 

 

循環型社会の実現に向けた取り組み

自動販売機や商品については、企画開発からリサイクルまでの各段階で、自動販売機メーカーや製缶メーカー、リサイクル事業者と協同で、省エネや3R(リデュース(発生抑制)、リユース(再利用)、リサイクル(再資源化))の取り組みを積極的に推進しています。

 

【容器回収強化の取り組み】

海洋プラスチック問題および資源の有効活用への取り組みの一環として、飲料自動販売機への商品補充の際、自動販売機の空き容器リサイクルボックスから空き容器を速やかに回収できる体制整備を進めています。

消費者の方が気持ちよくご利用できる周辺美化環境を維持し、海への流出に繋がりかねないPETボトル等の散乱防止とリサイクル率の向上に努めています。

 

【リサイクルペットボトル「ボトルtoボトル」の推進】

ペットボトル飲料に使用しているPET(ポリエチレンテレフタレート)容器は、リサイクルに適したプラスチック素材を使っています。

そのため、これまで使用済ペットボトルは様々な用途にリサイクルされてきましたが、弊社では、より限りある資源を有効活用し、循環型社会をめざすために、使用済ペットボトルを再びペットボトルに戻す「ボトルtoボトル」を推進しています。

その推進により、化石由来資源の削減とCO2の削減に寄与することができます。

 

【自動販売機の再生・長寿命化】

自動販売機の平均的な寿命は10年ほどであり、廃棄となる主たる原因が「冷却・加温ユニット」の故障です。

自動販売機の長寿命化を図るため、ボトルネックとなっている「ユニット」の整備・入替をするとともに、現行機種にも引けを取らない機能を付加して再生しています。

この生まれ変わった自動販売機「フロンティアベンダーを展開することで、環境負荷低減とコスト削減の両立を推進しています。

※延命化(ユニットの整備・入替)と機能付加した自販機

 

参考:自動販売機ビジネスに関する環境配慮
https://www.dydo-ghd.co.jp/sustainability/eco/vending_machine_business/

 

 

自動販売機を通じた取り組み

・ペーパークラフト自動販売機を活用したSDGs共催イベント 

・リサイクルペットボトル「ボトルtoボトル」の推進 

・自動販売機を活用した募金活動の推進 

・子育て支援自動販売機の展開 

 

参考:みんなのLOVE the EARTH PROJECT 
https://www.dydo.co.jp/sustainability/lovetheearth/ 

 

ダイドードリンコのSDGs取り組みについて、ケイティケイ株式会社様が運営する SDGsメディア『EARTH NOTE』でインタビュー記事を掲載いただきました。

図解や写真含め、分かりやすくまとめていただきましたので、是非ご覧ください! 

 

参考:ダイドードリンコ株式会社のSDGsは人や社会と手を取り合い未来を考えること 
https://www.yoridori.jp/earth-note/interview-dydo/ 

 

 

自動販売機を通じてできる環境配慮の取り組み

SDGs達成のために企業で取り組みを始めるには、必ずしも費用をかける必要はありません。

設定した目標に対して、従業員全体で参加可能な無償サービスを探してみるのはいかがでしょうか。 

一例として、企業に置いてある自動販売機を活用した取り組みをご紹介させていただきます。

 


CO₂排出量実質ゼロの「LOVE the EARTHベンダー」では、電力使用が必須の自動販売機でカーボンニュートラルに取り組むことが可能です。 

自動販売機の年間消費電力量に相当する再エネ指定の非化石証書を、年に1度ダイドードリンコが代理購入してCO₂の排出量を実質ゼロにする仕組みです。

オプションで発行可能なカーボンニュートラル証書では、実際にどれくらいのCO₂を実質ゼロに出来たかを数値で示すことが可能です。

 

さらに、オプションでお客様のご要望により1台設置につき1本植林をして、CO₂吸収源の増加を促す「植林プロジェクト」も好評です。

これまでに全国で138本※1の植林活動に取り組んでまいりました。 
※1 2023年7月20日時点(展開予定も含む)

 

関連記事
▶【2023/6/12】コラム|『LOVE the EARTHベンダー 植林プロジェクト』ってなに?神奈川県での植林体験を取材してきました!

 

LOVE the EARTHベンダー」は毎日ご利用いただく自動販売機を通じた取り組みのため、社内啓発・従業員様の環境意識の向上にも役立ちます。

脱炭素社会の実現に向けて企業としての意識を高めることにも繋がります。 

導入費用はかかりませんので、始めやすい取り組みとして好評です。 

SDGs達成に向けて考える第一歩として是非ご活用ください。 

 

↓アルミボトル商品の販売が植樹に繋がる取り組みについてはこちら↓

 

 

まとめ

本記事では、SDGs達成に向けて企業が取り組めることについて説明いたしました。 

優先課題に対して、どのような目標を定めて取り組んでいくか、そして取り組むことによってどのような効果があるのか考えながら、出来ることから取り組んでいきましょう。 

企業でSDGs達成に向けて取り組むことが、社会にも個人にも、社外にも社内にも良い影響を与えることを祈っております。

その中でダイドードリンコがお役に立てる場面があれば幸いです。 

この記事を書いた人

ダイドードリンコ株式会社 平尾

新卒入社後、自動販売機の新規営業を4年半経験し、

現在は設置事例インタビューや関連記事の執筆を担当しています。

本サイトがDyDoのユニークな自動販売機を知っていただくきっかけになれば嬉しいです!

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