こころとからだに、おいしいものを。 ダイドードリンコ株式会社

ダイドードリンコは、配置薬業をルーツにもつ大同薬品工業(現グループ会社)の新規事業として1970年代にスタートしました。
これまで、お客様の近くに自販機という「店舗」を設け、商品の「おいしさ」と店舗を訪れる「楽しみ」をお届けしてきました。 これからも身近な場所から、お客様の楽しく健やかな暮らしを実現するためにチャレンジを続けていきます。

1970年代

  • 国道沿いのパーキングやガソリンスタンドで缶コーヒーを発売

    ダイドードリンコの歴史は高度経済成長期である1970年代に始まります。日本各地で道路や建物が建設され、それに伴って車の交通量が飛躍的に増えた時代、国道沿いのパーキングやガソリンスタンドに卓上型自販機と呼ばれる小型の自販機を設置。そこで、当時は目新しかった缶コーヒーを販売したところ、時代背景を追い風にトラックドライバーの人気を集めました。
  • 祖業の医薬品配置販売業から受け継ぐビジネスモデル

    パーキングエリアやガソリンスタンドなどお客様の身近な場所に「箱」を設け、お客様のニーズに合った商品をお届けするというビジネスの形は、実は祖業である「医薬品配置販売業」から受け継いだものです。
    DyDoグループの創業者である髙松富男は第二次世界大戦後、奈良県で起業。ご家庭や事業所に「薬箱」を置かせていただき、各家庭・事業所に代わって健康管理を行いながら、それぞれに合った「薬」をお届けしました。お客様の身近な場所に「箱」を構え、その箱を通じてお客様の暮らしに役立つ商品をお届けするという考え方は今でも私たちの発想の原点となっています。
  • 「ダイドー株式会社」「ダイドーブレンドコーヒー」の誕生

    缶コーヒーの売上は順調に伸長し、さらなる事業拡大をめざして1975年にダイドー株式会社を設立。そして、同年、現在も看板商品として受け継がれる「ダイドーブレンドコーヒー」を発売しました。
  • 日本における自販機普及をもたらした「ホット&コールド自販機」の登場

    1977年、ダイドードリンコをはじめとする清涼飲料メーカーにとって大きな転機が訪れます。それは温かい飲料と冷たい飲料を同時に販売できるホット&コールド自販機の登場によるもので、日本全国で飲料販売自販機が爆発的な伸びを見せ始めます。当社も急激に高まる需要に対応するため、全国各地の協力企業とともに自販機の設置台数を拡大していきます。そして、その協力企業を「ダイドーベンディング共栄会(以下、共栄会)」として組織化し、単なるオペレーターではなく、ともにDyDoの自販機を進化させる仲間として、ノウハウの共有を進めてきたことが、現在の全国有数の自販機網と品質の高いオペレーション体制へと繋がっています。

1990年代

  • 競争環境の激化を「共栄会」の皆様と共に乗り越える

    自販機設置台数の拡大に比例して売上を伸ばしていた1980年代から一転、1990年代は業界に大きな変化が訪れました。1つは大手ビールメーカー各社の清涼飲料事業への参入です。大手ビールメーカーはその資本力を活かして自販機市場で存在感を強め、従来からの清涼飲料メーカーは自販機事業の統合や撤退を余儀なくされました。そのような中でも、共栄会の皆様と共に自販機網を築いていた当社は、大手ビールメーカーの攻勢を最小限にとどめ、飲料メーカーとは一線を画した独自のビジネスモデルを磨いていきます。
  • 販売形態の変化への対応が自販機オペレーションの品質向上に繋がる

    もう1つの転換期は、コンビニエンスストアの台頭です。それにより、当時、自販機の主要な設置先であった酒屋やタバコ屋が減少し、取引形態もケース単位での卸売から、現在の当社自らが自販機に商品を1本1本補充するいわば「小売」の形態に変わっていきます。これにより商品の売れ行きを精緻に把握できるようになり、適切なタイミングでの補充や商品ラインアップの最適化が可能に。この「危機」とも思える「変化」に柔軟に対応したことで、現在の強みである自販機オペレーションのノウハウの構築に繋がりました。
  • 自販機の販路特性を活かして育成した「デミタスコーヒー」

    商品面でも、自社で自販機という「店舗」を所有している特徴を活かし、長期視点でブランドを育成してきました。缶コーヒーと言えば甘いものをたっぷり飲むことが主流だった時代、これからは深く濃い味わいを少しだけ楽めるものが求められるとの考えから、1992年に160g缶という小容量で「デミタスコーヒー」を発売。その後、しばらくは軟調な販売だったものの、陳列商品の裁量を自社でもつ自販機チャネルの強みを活かし、販売を継続。その後、徐々に支持を得たことで小容量缶コーヒー市場を確立し、パイオニアとして揺るぎない地位を築いています。

2000年代

  • 自販機に店舗としての楽しみを

    自販機はお客様をお迎えする大切な店舗です。そこで、お客様に楽しみながら自販機をご利用いただきたい、飲料以外でもお客様のお役に立ちたいとの思いから、音声でコミュニケーションを図るおしゃべり機能や、飲料とお菓子を併売できるコラボレーション自販機など機能や機種の拡充を図っていきます。
  • 地域社会や自然との共存共栄に向けた活動を強化

    地域社会に深く根差した自販機を通じて、自然のめぐみである飲料をお届けしている当社が将来にわたって事業を継続していくためには、地域社会が元気であること、美しい自然を次代に引き継いでいくことが重要です。2003年には、全国の祭りの魅力発信や祭り文化の保全と後世への継承活動を行う「ダイドードリンコ 日本の祭り(現:ダイドーグループ日本の祭り)」をスタート。環境面でも、電力使用量を大幅に抑制できる「ヒートポンプ機能」を搭載した自販機を2007年から導入するなど、地域社会や自然との共存共栄に向けた活動を強化してきました。

2010年代

  • “お客様と自販機の新たな関わり方”の創造にチャレンジ

    コンビニエンスストアやインターネット通販の普及など、自販機ビジネスを取り巻く環境は大きく変化しています。
    私たちは自販機の存在価値を高めるため、新サービス「Smile STAND」を2016年に開始し、スマートフォンを介した“お客様と自販機の新たな関わり方”を生み出しました。これからも、IoTを活用した自販機の新たなビジネスモデルを構築し、自販機をお客様の生活にもっと身近な存在するためにチャレンジを続けています。
  • 世界中の人々の楽しく健やかな暮らしへの貢献をめざす

    清涼飲料販売業を開始してから約40年が経過し、日本国内では少子高齢化や技術革新によってお客様のライフスタイルや価値観は多様化しました。そのような中、年々高まりを見せている健康志向に対応するため、特定保健用食品や機能性開発食品を開発するとともに、健康食品の通信販売を2012年に開始。また、2013年からは海外事業の本格展開を掲げ、アジアや中東を中心に輸出を拡大しています。商品や国境の枠組みを越えて、世界中の人々の楽しく健やかな暮らしへの貢献をめざしています。

ダイドードリンコの社名の由来

一見、ユニークとも思えるダイドードリンコ株式会社(DyDo DRINCO, INC.)という社名。その名称には、当社の会社に対する考え方が表れています。 まず、「ダイドー」は、元々の設立母体である「大同薬品工業株式会社」の“大同”であり、さらに「ダイナミック(Dynamic)」にチャレンジを「行う=ドゥ(Do)」という企業姿勢を表し「DyDo」としています。また、「ドリンコ」は英語の「ドリンク(Drink)」に、“仲間・会社”を意味する「カンパニー(Company)」をプラスした当社の造語です。全体として 「ダイナミックに活動するドリンク仲間」を表現しています。