2022年度 お客様志向自主宣言・フォローアップ

2023年6月5日

1.理念

私たちは、グループ理念である「人と、社会と、共に喜び。共に栄える。その実現のためにDyDoグループは、ダイナミックにチャレンジを続ける。」の考え方のもと、こころとからだにおいしい商品・サービスをお客様にお届けし、すべてのステークホルダーの皆さまと共に、持続可能な社会の実現をめざします。

2.取組方針

(1)「DyDoはお客様と共に。」 ~ みんなの声を聴き、かつ いかすこと ~

  • ① 私たちは、お客様の声を経営に活かし、企業行動や商品・サービスの改善につなげます。
  • ② 私たちは、お客様から寄せられた貴重なご意見を社内に共有し、従業員の行動に反映します。

〈主な取組〉

  • ① お客様志向経営の推進
    • 社員一人ひとりが、社会に有用で安全安心な商品・サービスを提供し、お客様の共感と信頼を得る努力を意識的かつ継続的に行うため、毎年「お客様志向自主行動目標」を各部署で設定。
      年度末に目標達成度合いの振返り・自己評価を行い、課題解決に向けた活動に繋げています。
    • 5月と11月の年2回、ダイドードリンコ社長を委員長とした「お客様志向経営推進委員会」を開催。
      「お客様志向自主宣言」に準じた取り組み成果の報告や課題を抽出し、今後の活動方針や目標などを定めています。
  • ② 社内への情報共有
    • 月1回の全社朝礼や社内ポータルサイトを通じて、ダイドーグループのトップメッセージとしてダイドードリンコ社長より、脱炭素社会・循環型社会への貢献に向け率先した取り組みや、「お客様志向」の重要性等を発信し、従業員各々がお客様のために何を成すべきか、学び・考え・行動できるよう、随時促しています。
    • お客様から日々寄せられるお声は、「カスタマーリポート(日報)」として全拠点へ翌営業日に配信。
      特に、お客様からのお褒めの案件、課題・改善が必要な案件はトピックスとして取り上げ、自分事化を図り、今後自身がどのような取り組みを行っていくべきか思案するキッカケとしています。
    • 上記日報の他、商品企画・製造部門や営業部門に向けた集計・分析資料を作成し、「月報」「四半期報」として報告の上、社内問題意識を高め、商品・サービスの改善に努めました。

(2)「DyDoは次代と共に。」 ~ 未来・次世代のために取り組むこと ~

  • ① 私たちは、「DyDoグループSDGs宣言」に基づき、未来に向けた社会価値の向上に貢献します。
  • ② 私たちは、事業活動を通じた環境負荷軽減の取り組みを進めます。

〈主な取組〉

  • ① 未来への社会価値向上取り組み
    • コーヒー飲料において高年齢層の健康志向に応える商品をお届けできないか検討。
      コーヒー由来の成分の中から、認知機能改善効果が期待されている「トリゴネリン」に着目し、食品成分と記憶学習に関する研究実績をお持ちの筑波大学 礒田博子教授(研究総括)らとともに、「トリゴネリン」の認知機能改善効果に関する共同研究を開始しました。
    • 国土交通省から子育て応援施設の整備を加速していくことが発表されたことを受け、ダイドードリンコ、大王製紙株式会社、セコム医療システム株式会社の3社で子育て世代を応援するための取組みとして2019年10月より展開を図ってきた「ベビー用 紙おむつ自動販売機」が、道の駅や商業施設などを中心に、300台の設置を超えました。
      今後も、お子様連れの方が安心して外出しやすい環境づくりのため、2026年末までに500台の展開をめざし、子育て世代を応援していきます。
    • 「自動販売機を活用して社会に貢献したい」という思いから、2015年度より「ペーパークラフト自動販売機キット」を全国の子どもたちに無償でご提供しています。
      8年目を迎えた2022年度は、「地域活性化」「子ども」などの分野で包括連携協定を締結した大阪府を通じて「府立支援学校」への寄付を昨年度に引き続き行いました。
      また、幼稚園、保育園、小学校、学童クラブを対象にした団体応募とSNSでの個人応募も実施し、昨年度より500個増量した合計2,500個を子どもたちに無償で提供いたしました。
      今後とも自動販売機を活用した社会貢献活動を通じて、子どもたちに“笑顔”をお届けいたします。
    • 市町村、各種法人等と共同で、困難を抱えた子供や障がい者、子育て家庭を支援するため、各種寄付型自動販売機やベビー用 紙おむつ自動販売機の展開を推進しました。
  • ② 環境負荷軽減取り組み
    • 持続可能な社会の実現を目指し、事業を通じて脱炭素社会への貢献に向けたダイドードリンコの「CO2排出削減目標」を策定しました。
    〈ダイドードリンコのCO2排出削減目標〉
    • 2030年までに、自社排出におけるカーボンニュートラルを実現
    • 2050年までに、自販機ビジネスにおけるカーボンニュートラルを目指す
    〈CO2排出削減目標の達成に向けた主な取り組み〉
    • スマート・オペレーションの推進による車両の削減
    • 省エネ車両の導入
    • 自販機設置オーナーとのパートナーシップによる CO2排出削減の取組み
    • 省エネ自販機の拡大
    • 従業員の意識向上と自主的活動の推進
    • 脱炭素社会の実現に向けた取り組みをより強化するため、「LOVE the EARTHベンダー」の全国展開をスタートしました。
      自動販売機の年間消費電力量に相当する再エネ指定の非化石証書を、年に1度 ダイドードリンコが代理購入して、CO2の排出量を実質ゼロにします。
      また、カーボンニュートラルを証明する証書の発行や植林プロジェクト、アルミボトル缶商品の充実化などにより、自販機設置先オーナーと共に環境負荷軽減を推進しています。

脱炭素社会への貢献に向けたCO2排出削減目標

CO2排出削減目標 2030年までに、国内飲料事業における自社排出(Scope1・2)※におけるカーボンニュートラルを実現 ※ダイドードリンコ株式会社、ダイドービバレッジサービス株式会社、ダイドービジネスサービス株式会社/CO2排出削減目標 2050年までに、自販機ビジネスにおけるカーボンニュートラルをめざす(自社排出+自販機の電力消費による排出※) ※ダイドービバレッジサービス株式会社によるオペレーション自販機のCO2排出量(Scope3)
ダイドードリンコにおけるCO2排出削減のイメージ

LOVE the EARTHベンダーとは

CO排出量実質ゼロ!
電力使用が必須の自販機で、
カーボンニュートラルに取り組みます。

  • ↑自販機の年間消費電力量 ↓「再エネ指定の非化石証書※」の購入
  • 自販機の年間消費電力量に相当する再エネ指定の非化石証書を年に1度 DyDoが代理購入してCO₂の排出量を実質ゼロにします。

    ↑自販機の年間消費電力量 ↓「再エネ指定の非化石証書※」の購入

    ※非化石証書とは
    非化石電源(太陽光・風力・水力・地熱・バイオマス等の再生可能エネルギー)で発電された電気の環境価値(非化石価値)分を証書化し売買可能にしたもの(主管官庁 経済産業省の制度として2018年5月~制度開始)

(3)「DyDoは社会と共に。」
~ 法令の遵守/コーポレートガバナンスを強化すること ~

  • ① 私たちは、お客様の立場に立って、品質の高い安全安心な商品・サービスをお届けします。
  • ② 私たちは、お客様とのコミュニケーションの充実を図り、わかりやすい情報提供につとめます。

〈主な取組〉

  • ① 高品質な商品・サービスの提供
    • お客様から寄せられた商品やサービスに関するご意見やご要望は、お客様の期待を下回ってしまった結果の現れであると真摯に受け止め、その原因を追究し改善に活かすため、経営層や実務者が参加する毎月の各種会議での問題提起や、急を要する際は随時関連部署と連携し、安全安心で満足度の高い商品・サービスを提供できるよう取り組んでいます。
    • 個人や各部署がその場限りの対応で満足することがないよう、全社ベースで「お客様志向」について考え、意識をより高めて行くため、ダイドードリンコ社長をはじめとする各部署長をメンバーとした「お客様志向経営推進委員会」を年2回開催しました。
      「お客様志向経営」に向けた活動の振返り・評価、課題解決に向けた今後の活動方針や目標等についてディスカッションし、引続きお客様の高い信頼を得て、期待以上の商品・サービスを提供できるよう努めています。
  • ② WEBサイト提供情報の拡充
    • お客様相談室のホームページサイト内にある「よくある質問」Q&Aについては、直近の閲覧率や相談室への入電傾向、季節柄必要とされるものなどを鑑み、月に1回、新規作成や掲載変更を検討し、お客様が必要とする情報にアクセスしやすくしています。
    • 自動販売機の設置を希望されるお客様へ有用な情報を事前提供するため、ホームページ内に「自販機設置コンサルタント」という専用ページを開設しています。
      自動販売機の種類・機能、設置・管理・運営の流れ、既存設置先様の事例紹介などの情報を随時拡充し、設置を検討されているお客様の疑問や不安を少しでも解消できるよう努めています。
    自販機設置コンサルタント

(4)「DyDoは人と共に。」 ~ 従業員と共に積極的に取り組むこと ~

  • ① 私たちは、迅速かつ誠実にお客様第一で行動し、お申し出に真摯に対応します。
  • ② 私たちは、従業員のお客様志向に対する意識向上のため、社内啓発活動に継続的に取り組みます。

〈主な取組〉

  • ① お客様第一の実践に向けて
    • 高品位なお客様対応維持のためには、継続的な人材教育と効果測定が欠かせないと考え、お客様相談室スタッフを中心に、外部企業による研修を定期的に実施しました。2023年度は「支援的サービスの強化」をテーマとして掲げトレーニングし、お客様の期待を超える提案とスムーズなご案内に努め、お客様の満足感と信頼感の充足を図っています。
    • お客様との接点がより身近な営業所内務スタッフに対しても、外部企業による研修を実施しました。お客様の満足度を高める電話応対基礎について、実践的なロールプレイングなども取り入れながら学びました。
    • 弊社スローガン「こころとからだに、おいしいものを。」実現のためには、人と人との繋がり、すなわちコミュニケーションが非常に大切だと考えました。コミュニケーション能力の基礎である「傾聴」について学び、職場や地域社会で接する大勢の人達との良好な関係と信頼を構築し、相手に寄り添い相手の立場になって考え行動できるよう、「傾聴」をテーマとした研修を実施しました。
  • ② お客様志向経営の社内風土醸成・社内啓発活動
    • 「お客様志向経営」「お客様志向自主宣言」を従業員が常に意識して行動できるよう、毎年各部署で設定した「自主行動目標」の振返りと次年度に向けた新たな目標設定を行っています。従業員一人ひとりが自身業務を見つめ直す機会とし、絶えず課題抽出と改善を繰り返しています。
    • 従業員への社内啓発活動をより強化するための「お客様対応力向上プロジェクト」は3年目を迎え、各種施策を実施しました。モラル・マナーの内容を中心とした刊行物の発行(2回/年)、商品・自動販売機・業界の豆知識や見習うべき従業員や部署の取り組み紹介等を社内ポータルサイトで発信(11回/年)し、「お客様志向」の醸成に繋がる取り組みを継続的に行っています。