DyDo QUIZあなたはいくつ知ってる？

一見ユニークに思われるダイドードリンコ株式会社（DyDo DRINCO, Inc.）という社名には、当社の理念や想いが込められています。

まず、「ダイドー」は、元々の設立母体である「大同薬品工業株式会社」の「大同」に由来しています。そして、「ダイナミック（Dynamic）」にチャレンジを「行う＝ドゥ（Do）」という企業姿勢を表し、「DyDo」としています。

さらに、「ドリンコ」は英語の「ドリンク（Drink）」に、「仲間・会社」を意味する「カンパニー（Company）」を組み合わせた造語です。つまり、「ダイナミックに活動するドリンク仲間」を表現しています。

自動販売機のイメージが強いダイドードリンコですが、実は「配置薬業」をルーツにもち、DyDoグループの医薬品関連事業を担う大同薬品工業株式会社の新規事業としてスタートしました。

「おきぐすり」とも呼ばれるこの事業は、300年以上前から続く日本独自の薬の販売システムで、各ご家庭に薬箱を配置し、常備薬（かぜ薬、胃腸薬など）を必要なときに使っていただき、後日集金する仕組みです。

第二次世界大戦後の動乱期、創業者の髙松冨男は、若くして父を亡くした家庭の生計を立てるために、医薬品配置販売業を開始しました。薬を自由に製造・配置できるようになると、弟3人と力を合わせて一軒一軒ご家庭を訪問し、人とのつながりを何より大切にしながら販路を拡大していきました。

薬の配置販売には、必要なときに薬を使っていただき、代金は後で使った分だけ請求する「先用後利（せんようこうり）」という消費者本位のシステムがあり、当時の配置薬販売では、お客様の住所や名前、配置した薬の銘柄・数量などを記入した「得意帳」というお客様名簿を作成しました。このような、常にお客様の側に立つ姿勢は、今もDyDoグループの従業員に 脈々と受け継がれています。

そして、1956年7月に「大同薬品株式会社」を設立し、1958年10月に医薬品の製造を始め、翌年に社名を「大同薬品工業株式会社」に変更しました。

その後、高度経済成長期の時代の流れとともに、1970年代、国道沿いのパーキングで販売したドリンク剤や缶コーヒーが、「眠気覚ましになる」と長距離移動が多いトラックドライバーの人気を集め、清涼飲料販売事業を開始しました。

清涼飲料の売上も徐々に拡大し、国道沿いのパーキングやガソリンスタンドに卓上型自販機を設置し始め「自動販売機ビジネス」が本格的に始まりました。その自動販売機は、今や全国へ拡大展開し、現在のダイドードリンコの主力ビジネスへとつながっています。

「こころとからだに、おいしいものを。」をブランドメッセージとし、お客様の健やかな毎日を願う気持ちを込めて、コーヒー飲料をはじめ、お客様の暮らしを豊かにする付加価値の高い商品開発や自動販売機ビジネスを展開し続けています。

実は、郵便ポストや信号機、コンビニの店舗数よりも、当社自動販売機の設置台数の方が多いです。

「お客様の求めるものをお客様に身近なところでお届けする」というビジネスモデルが、当社グループの強みであり、社会で果たすべき役割であると考えています。

お客様の身近な場所に「箱」を設置するという、当社グループの祖業である「配置薬業」からの考え方をもとに、私たちは、まずはお客様の身近な場所に「自販機」を設置し、そこで求められるモノを販売するという、言うなれば、自販機を店舗とする小売業の発想が根付いています。小売業として、お客様がいつでも気軽に利用できるよう、まずは利用しやすい場所に自販機を増やしてきたことで、現在の約27万台の自販機網につながっています。

住宅街やオフィス、学校や商業施設など身近なところから、離島や山中など、あらゆる場所で展開しています。

※1　日本郵政グループ 統合報告書2024 日本郵政グループの強み
※2　内閣府　交通安全白書（令和6年度）
※3　一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会 JFAコンビニエンスストア統計調査月報（2024年12月度）
※4　厚生労働省　衛生行政報告例の概況（令和４年度）

1973（昭和48）年に「ダイドージャマイカンコーヒー」を発売後、「ホテルの喫茶室で出されるようなドリップコーヒーの味を再現する」という想いのもと、開発スタッフは各地のコーヒー専門店やホテルを巡り、おいしいコーヒーの研究を重ねました。

当時は3種類ぐらいの豆をブレンドする企業が多かったのですが、それでは配合がほぼ決まってくるため、5種類以上の中南米の豆を配合して他社にマネされない複雑な味をめざしました。

さらに、おいしいホット缶コーヒーを作るために、一定期間自動販売機の中で味を保持することを目指しました。味の統一を図るため、水質の異なる数カ所の製造拠点で、豆の焙煎や抽出の方法を変えました。スタッフはコーヒーを大量に試飲し、ラインテストを重ねて味の均一化を図り、1975年に「ダイドーブレンドコーヒー」が誕生、主力商品となりました。
開発スタッフの高い志と情熱は受け継がれ、今も新たな味わいのコーヒーを生み出しています。

近年の少子高齢化などによる労働力不足に対応するため、2019年度よりIoT技術(情報通信技術)を活用したスマート・オペレーションを導入しています。スマート・オペレーションとは、自販機に通信機器を取り付けて、販売データを収集・活用し生産性を向上する、当社独自の仕組みのことです。

これまでは、担当者の経験値や勘をもとに、自販機への商品補充の訪問ルート計画を立案の上、必要な概数量を商品ごとにトラックに積み込んで運び、現地に到着してから実際の在庫を確認して補充していました。しかし、スマート・オペレーションの導入により、販売実績や在庫状況をオンラインでリアルタイムに把握できるようになったことで、訪問ルートを最適化したり、補充が必要な商品やその数量を把握したりすることが可能となり、少ない人数でもオペレーションが可能となるとともに、業務を飛躍的に効率化することができました。

また、トラックに余分な商品を積み込む必要がないため積載効率が上がり、車両運行台数も減らせるので、CO₂排出量の削減にもつながりました。

当社は飲料以外の分野でもお客様に楽しく健やかな暮らしを提供できるよう、2012年にヘルスケア事業に参入して以来、ヘルスケアを心がけるお客様の“かけがえのないセカンドライフ”に寄り添うパートナーとなれるよう商品開発を行ってきました。

そうした中、高齢化が進み健康食品市場がさらに拡大すると考え、2013年12月に、青森県の弘前大学が開発した技術により、サケ鼻軟骨から抽出された軟骨成分「プロテオグリカン」を使った「ロコモプロ プロテオグリカン配合」を発売しました。「サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン」は、ひざ関節の不快感を持つ方の、軟骨成分の分解を抑え、関節軟骨の保護に役立ちます。出荷数は600万袋突破し^※1、プロテオグリカン商品売上No.1^※2など、大変好評をいただいています。

当社のブランドメッセージ「こころとからだに、おいしいものを。」に込められた「こころが元気なら、からだは動きたくなる。からだが前向きに動けば、こころはもっと楽しくなる。」という想いのもと、これからもお客様の期待を超える商品・サービスを提供し続けることをめざしていきます。

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※1 ロコモプロシリーズ累計出荷数2024年9月当社調べ
※2 2024年1月～12月 TPCマーケティングリサーチ㈱のプロテオグリカンを主成分とするサプリメント調査

ダイドードリンコは1975年の創業以来、人のお役に立つこと、それを具現化して身近なところでお届けすることを大切にしてきました。

当社にとっての自動販売機は、単に飲料を売るための機械ではなく、当社グループのブランドメッセージでもある、「こころとからだに、おいしいものを。」提供する店舗の役割を果たしています。

店舗としての当社の自動販売機は、「利便性」にとどまらず、「新しさ」や「楽しさ」、そして「社会課題の解決」といった価値をお客様や社会に提供することを目指しています。そのため当社では、ユニークで魅力ある自社ブランドの商品販売に加え、キャッシュレス対応などの革新技術や、環境保全や防犯、ダイバーシティの推進など、様々な課題解決に役立つ自動販売機の展開を進めており、その一つがコラボレーション自販機です。

コラボレーション自販機には、飲料とお菓子を一つの自販機で販売する「お菓子付き自販機」をはじめ、子育て世代を応援する「ベビー用 紙おむつ自動販売機」や女性のヘルスケア課題（フェムケア）の解決を目的とした「女性ヘルスケア応援自販機」などがあります。その他にも、鹿せんべいの有人販売が行われていない時間帯でも販売を可能した「I LOVE シカ 自動販売機」や、飲料とあわせてミニカーを購入することができる珍しい自動販売機も展開しています。

これからも、お客様にとってよりよい体験を提供できるよう、お客様のニーズに応え、期待を超えるモノ・コトをご提供するために、進化をつづけてまいります。

コラボレーション自販機について、詳しくは、以下のウェブページをご覧ください。
https://www.dydo.co.jp/jihankiconsul/recommend/collaboration/

1～4いずれもダイドードリンコのサステナビリティ推進活動として行っていますが、「LOVE the EARTHベンダー」の追加付加価値として、1台設置につき1本植林をして、CO₂吸収源の増加を促す「植林プロジェクト」を展開しています。

当社グループは、「人と、社会と、共に喜び、共に栄える。」というグループ理念のもと、持続可能な循環型社会をめざして、2021年1月20日に「DyDoグループSDGs宣言」を策定しました。また、より幅広く循環型社会の実現に向けた取り組みを促進していくために、2021年3月4日に、国内飲料事業における環境配慮活動として「みんなのLOVE the EARTH PROJECT」をスタートし、事業を通じた取り組みや従業員一人ひとりの自主的な取り組みなど具体的な活動を開始しました。

脱炭素社会の実現に向けた取り組みをより強化するために、“お客様と共にサステナブルな未来を創る”自動販売機として、自動販売機の年間消費電力量に相当する「再エネ指定の非化石証書」により、自販機稼働時のCO₂排出量を実質ゼロにするカーボンニュートラルに対応した「LOVE the EARTHベンダー」を2022年より展開し、全国で4,167台^※が稼働しています。

さらに、“持続可能な循環型社会および脱炭素社会の実現”に向けて展開する「LOVE the EARTH（ラブジアース）シリーズ」ではボトル缶飲料6品を販売しています。プラスチックごみを減らしたいというお客様のニーズにお応えするとともに、この「LOVE the EARTH（ラブジアース）シリーズ」の製造にかかる電力の内、年間20万kWhは自然エネルギーでまかなっており、年間100tのCO₂排出量削減に貢献しています。

引き続き、当社は、事業を通じた環境への貢献、社会市民として果たすべき環境への取り組みを従業員一人ひとりの自主的な行動と、共感いただける様々なステークホルダーとのパートナーシップを推進していくことで、SDGsのめざす持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

※2025年5月20日時点

DyDoグループでは、従業員の挑戦を後押しし、チャレンジする企業風土を醸成する取り組みとして、2017年度より「DyDoチャレンジアワード」を実施しています。
従業員自ら実行したチャレンジや、会社として取り組みたいアイデアを募り、企業価値向上に貢献した取り組み、あるいは今後の貢献に期待ができるアイデアに対して表彰を行っています。

2021年度に開催された「第4回 DyDoチャレンジアワード」の「アイデア部門」において第1位を獲得した「思い出商品総選挙」がきっかけとなり、1989～1992年に販売していた「はちみつれもん」を2023年に復刻発売しました。

この企画は、当社の従業員および自販機を運営している全国の協力会社の従業員が、過去に発売された52品を対象に「もう一度発売してほしい商品」を選ぶ投票を行い、第1位となった商品を復刻発売するものです。過去に発売していた「はちみつれもん」の味わい、パッケージデザインを再現し、発売に至りました。

私たちは、社会に新たな価値を生み出すためには、従業員一人ひとりが「志」を立て、ありたい姿であるビジョンを描き、その実現に向けてチャレンジを続けることが重要だと考えています。これからも、年齢や所属する部門などに関わらず、誰もが自由にアイデアを出せる環境づくりを続けてまいります。